すずあかねは四季成りイチゴの一種で夏イチゴとして栽培されてきたイチゴ同士を交配して2010年に品種登録されました。主に北海道、東北、長野、岐阜と言った地域で栽培されています。地域によって多少の誤差はありますが、庄田農園では7月から10月頃に収穫を行っています。果実は丸みがあり、色は濃い赤色、果肉は白で空洞が少ないのが特徴です。
一般的なイチゴは12月から5月頃の出荷が多いため、夏から秋にかけてイチゴは市場から姿を消してしまいます。そこで、夏から秋にかけて安定して流通できるイチゴとして「すずあかね」が誕生しました。
こうした流通の性質上、すずあかねの大半はケーキ屋さんやレストランのような飲食店に出荷されるため、スーパーや八百屋さんを通して皆さまの元に届くことは、ほとんどない希少な品種となっています。しかしながら、ケーキのイチゴなどを通して皆さまも知らないうちに一度は口にしたことがあるイチゴなのです。
すずあかねが成果素材として大きく評価されるのは、夏イチゴなのに高いレベルの味はもちろんですが、イチゴらしい甘酸っぱい香り、ケーキなどに使用する時の絶妙な大きさ、そして視覚で訴える鮮やかな色にあります。食べる前から「香り」と「色」で既に「美味しい」と思わせるすずあかねは、生食でも十分に楽しめますが、生クリーム、スポンジと合わせることでもポテンシャルを発揮できるイチゴなのです。